骨や関節が痛い人っていますか?
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
骨が痛い、関節が痛いと言う声をよく聞きますよね。
今回はそんな患者さんの声を知識の面から正してみたいと思います。
結論から言うと、骨には痛覚を感じるセンサーがありません。そして、神経も通っていません。
だから、痛みを感じることはできません。
では、骨折したらなぜ痛いの?
骨には骨膜という膜がサランラップのようにグルリと巻かれています。この骨膜は毛細血管が多く、また知覚神経も豊富です。
骨折すると、通常はこの骨膜も破れるため、痛みや出血を伴います。知覚神経が豊富に来ている骨膜が破れるわけですから、当然痛いです。一方、小児などでは骨膜が丈夫であり、骨膜は破れずに骨だけが折れている状態(骨膜下骨折)の場合痛みを伴わないことがあります。
骨には知覚神経がない、内臓の痛覚は非常に鈍感であるということはほとんどが筋肉の痛みだと考えられます。
関節の痛みはどうでしょうか?
関節面には骨膜が覆われていません(上の図を参照)。関節軟骨というものが関節面を覆っています。
この関節軟骨も基本的には痛覚を感じません。痛覚の代わりに圧受容器(体重がかかっているという感覚)や関節包の伸長受容器(関節液は通常1mlくらいで、潤滑油の働きをしています。関節の動きが悪いともっと潤滑させようと関節液を分泌します。これが”水が貯まった状態”です。)が豊富に存在します。
ということは、関節が痛いと思っていたのに、圧が集中して痛かった。または関節の動きが悪くて潤滑油が少し分泌されて痛かったわけです。
それ以外にも関節構成体の一つに靭帯というものがあります。これは骨と骨を繋ぎ止めている革のベルトだと思ってください。伸縮性はありません。伸縮性があれば関節がグラグラになってしまいます。この靭帯がスポーツや外傷で伸ばされると関節の痛みとなります。
女性に関節痛が多いのは生理と関係があります。生理前〜生理中にはリラキシンというホルモンが分泌され、関節・靱帯を弛緩させる働きがあります。そうすると、靭帯が緩いため、筋肉でガッチリとホールドしなければなりません。その結果、痛みとなります。急に動いたときに痛みが走るのは靭帯が緩んでいて、関節がゆるい状態で動くと、あらぬ方向に過度に骨が動いて関節包や靭帯、筋肉が伸ばされるというメカニズムが働くからです。
生理と関係なさそうなら、筋力低下や体重増加がないか確認してみてください。
年齢とともに徐々に低下する筋力。
基礎代謝が低下して痩せにくい体質。
これらに早く気づける人はウォーキングやスクワットなど自宅で、簡単に、継続できる運動をしましょう。痛みをなくす近道かもしれません。
整体院ハンドオンハンド
森下
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