ちゃんと寝返りしていますか?
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
腰痛の方で寝具にこだわっている方も多いと思います。
マットレス、布団、枕。それらの種類はものすごく豊富です。
基本的には低反発発泡フォーム(沈み込むタイプ)のものはダメだと思っています。理由は簡単で、沈み込んでしまうため、寝返りが打てなくなります。安いものだとすぐにへたってしまい、復元しません。適度な硬さが必要だと考えています。
腰痛の既往のない人の寝返りの回数は1時間あたり4回という報告もあり、一晩で20回以上の寝返りをしているということになります。一方、腰痛のある方を調査したところ、10回以下という結果だったそうです。
寝返りは無意識のうちにしていることなので、なかなか自分ではわからないかもしれませんが、家族や友人、恋人などに聞いてみるといいですね。起床時に掛け布団や毛布が綺麗なままの方は要注意かもしれません。
私はかなり暴れます。ベッドから落ちること数え切れません。夜には枕に頭をつけていても、朝には足のあったところに頭があった(180度回転)なんてことも普通です。だから、ベッドのマットレスは独身ですがダブルベッドで寝ています。
なぜ寝返りが必要なんでしょうか?
寝返りは体圧分散が主な目的です。
身体各部の相対重量は下の図のようになっています。
臥位だと
殿部には44%の重量がかかります。体重が60kgだとすると、26.4kgが殿部に体圧としてかかっています。その分布団またはマットレスは沈み込むわけですが、沈み込んだ分腰を反った姿勢となります。若い女性の反り腰状態ですね。これでは腰痛を起こしてしまいます。
この体圧分布は褥瘡(床ずれ)にも当てはまります。頭部、肩甲骨、仙骨、踵は褥瘡の好発部位です。元気な人はほぼ褥瘡を生じることはありませんが、低栄養の方や皮膚が弱い方、寝返りが極端に少ない方は要注意です。
人生の1/3は睡眠時間だと言われています。
想像してみてください。1日に睡眠時間が7〜8時間だとして、同じ姿勢を7〜8時間続けることはできますか?かなりキツイですよね。痛くなって当然です。だから、寝返りをして圧の集中を予防しているわけです。赤ちゃんがよく寝返りするのは睡眠時間が長いからと言えます。しかも、身体各部の相対重量は成人とは異なります。頭部と体幹部分がかなりのウェートを占めます。
整体院ハンドオンハンド
森下
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