当院に来られる方で多いのは左右差が原因で腰痛になるパターンです。「足を組む癖がある」「右肩にばかり鞄や荷物を持つ」「デスクワークが多く右手ばかり使う」。一つ一つは小さなことでも、積み重なって身体のバランスはどんどん崩れていきます。
また、次に多いのが低体温によるものです。テクノロジーの発達などで動かない時間が増えてきた現代社会。テルモの研究によれば、現代人の体温は1957年に比べて「0.7℃」下がっていることが明らかになっています。基礎体温が低下すると、各種内臓の機能が低下。すると臓器は余分に活動をしなければならず、関連する筋肉も疲労を起こしてしまうのです。
実は慢性腰痛に詳しい定義はありません。そのため、慢性腰痛でお越しいただいた場合、なぜ長引いているのか、本当に長引く必要があったのかを考える必要があります。
当院に来られる方で多いのは、整骨院や病院などで電気治療やリハビリなど型どおりの治療をされたケース。医師や院長の言うことを信じ、治療が闇雲に長引いてしまった結果、患者さんが慢性腰痛と勘違いしている状況があまりにも多いのです。
当院では、根本の原因を見つけ出し、本当の改善を目指します。また、急性腰痛の場合はご自宅まで伺うことも可能です。まったく動けなくて困っている時などすぐにご連絡ください。
急性腰痛とは、急激に症状が完成したエピソードを持つ腰痛と定義できます。いわゆるギックリ腰がこれに当てはまります。そのほとんどが4週間以内に回復していくのが通常です。1ヶ月以上続く場合は他に原因があることがありますので、受診をお勧めします(癌や大動脈瘤・解離、感染など)。
慢性腰痛とは、いつの間にか痛い、何か重苦しい、3ヶ月以上持続するなどの症状を有する総称と定義するのが良いと思います。その原因は85%が不明と言われています。画像に写らないことや他に腰痛の原因となる所見が見当たらないことが原因不明の大きな要因となっています。特に、男性で病院にしか行かず、痛み止め(イブプロフェン)を飲み続けている人は要注意です。男性不妊の原因になります。
最近では心の病(ストレス、不安、うつなどの心理・社会的要因が関与していることが分かっています)が関係しているとも言われています。
私はこのことを文面通りに受け取りません。
その理由は、不安やストレスがあるときの肩や腰の筋肉はどうなっていますか?ということです。
リラックスしているときは肩や腰の筋肉もリラックスしていますよね。しかし、心理的要因は肩や腰の筋肉を硬く(緊張)します。その結果、ある筋肉に負担をかけてしまいます。その筋肉は筋膜を介して肩や腰の筋肉を引っ張ってしまうことが原因と考えています。
また、年齢とともに筋力低下や活動量低下があったり、悪い姿勢のクセがあったり、仕事で長時間同じ動き(デスクワーク、中腰での作業など)をしたり・・・。これらは自分ではどうしようもないことも多いです。
だから慢性化するのだと思います。一度慢性化した腰痛は再発頻度が高くなります。
鈍痛を繰り返す場合やギックリ腰を繰り返す場合があります。年に数回ギックリ腰を繰り返す人は重症です。治りにくくなるため、早めに対処されることをオススメします。
その人たちのために整体院があると思っています。「大事に至らぬうちに」というと、東洋医学みたいですが、「未病の医学」こそが医療費削減にもつながります。身体的・精神的負担も軽くて済みますよね。早期発見・早期治療が原則です。
最も気を付けていただきたいのが左右差・姿勢です。チェックだけでもご来院ください。
腰痛にも男女差があるのをご存じでしょうか?男性は力があり、体幹も強いので、身体を無理に酷使してしまう傾向があります。そのため、表面に症状が出てきたときは既に腰はガチガチ。
一方で、女性は腰痛単発の発症というよりも、肩こりに付随した併発がよく見受けられます。その原因として、意外なところで関係しているのが間食の習慣です。間食すると常に胃が動いてしまいます。すると、胸膜食道筋から頸部の筋肉、最長筋まで休むことなく動き、腰が固くなってしまうのです。
腰痛の対策・治療
◆腰痛患者が必ず筋力低下を来たす筋肉とは?
◆慢性腰痛の原因とは?
◆なぜ痛みは戻るのか?