内臓に痛みを感じるセンサーはあるのか?
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
動いたときに痛いのは筋・筋膜が原因であることが多いです。しかし、覚醒している限りずーっと痛いというのは内臓由来の痛みの可能性があります。
そこで、内臓痛覚についてお伝えしたいと思います。
内臓には管腔臓器と実質臓器があります。
管腔臓器とは、消化管・胆道・尿管・膀胱・尿道・血管などの管状の臓器のことを言います。
実質臓器とは脳・肝臓・腎臓・膵臓・脾臓・甲状腺・性線・胸腺・唾液腺・リンパ節などの割面が充実した臓器のことを言います。
内臓痛覚は大きく3つの受容器で痛みを感じます。
①侵害受容器
②炎症が起こったときの化学伝達物質(ヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランジン、サブスタンスP)
③血流障害による代謝産物の停滞
内臓組織において侵害受容器は管腔臓器の壁に多くあります。ただし、これらの粘膜面の焼灼・切傷・挫滅では疼痛は起こらず、伸展・拡張・収縮(痙攣)によって侵害受容器は興奮します。例えば、胆石や尿路結石、イレウスなどの痛み(疝痛)はこれに当たります。臓器自体はかなり鈍感です。
胃・十二指腸疾患→心窩部、右季肋部痛
胆道疾患→右季肋部痛と右背部・肩・上腕への放散痛
膵臓疾患→左季肋部痛と背部・肩への放散痛
腸閉塞・腸炎・虫垂炎→右下腹痛または心窩部痛
腎・尿路結石→側腹部・腹部・下腹部痛
疝痛ではないが、平滑筋の痙攣によって起こる陣痛
内臓病変からの刺激がある一定以上の刺激(閾値)である場合、その興奮は大脳皮質に伝えられます。そして、その感覚は皮膚に投射されます。これを内臓-体性反射と言います。
心臓:C3~4,Th2~8
肺:C3~4,Th2~9
胃:Th6~12
肝臓:C3~4,Th7~10(主に右側)
胆嚢:Th7~11
腸:Th9〜12
腎臓・尿道:Th12〜L1
子宮:Th10〜L1
前立腺:Th2〜8,S1~3
これらは関連痛とかヘッド帯と呼ばれています。診断だけでなく、鍼灸・按摩・マッサージ・指圧の治療点にも用いられます。
整体院ハンドオンハンド
森下
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