慢性腰痛の女性が2日連続で来院されました。
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
先日、訪問介護のお仕事をされている女性がいらっしゃいました。
ギックリ腰で来院されましたが、初回・2回目・3回目と回数を重ねるたびに良くなっていました。4回目は少し期間を空けていました。
ところが、パイプ椅子のような椅子に合計で3時間(連続ではなく、しかも立ち歩きも自由)座っていたところ、痛みが強く日常生活や訪問介護の仕事に支障をきたしているとのこと。家族にも揉んでもらったが変わらなかったとのこと。
4回目の時はベルトラインよりも上で、かつ少し脇の方ということで腰方形筋の痛みと判断しました。この時は大殿筋とハムストリングスも軽く施術しました。
施術後は楽になったということで、前屈やしゃがみこみなど様々な動作確認をしていました。すると、まだ痛いと言います。どこに痛みを感じますか?と聞くと、明らかに骨盤(仙骨付近)を押さえています。来院時はベルトラインよりも上とおっしゃっていましたよね?確認して、ご本人もココ(腰方形筋)を押さえていましたよね?というと、そう言われればそうですとのこと。
よくあります。ここの痛みに困っていると言うことで来たのに、施術後には違う部位の痛みなのに、まだ痛みが残っている、痛みが取れていないと言われること。
追加料金を支払うから、ここ(仙骨付近)をもう少しというので、施術前の検査をしていたところ、やっぱりいいです。様子をみますとのことで、その日は帰られました。
翌日になり、電話が鳴りました。出てみると、この女性からでした。色々と自分の身体の痛む部位と動作について考えてみましたとのこと。そして、昨日施術してもらったところは全く痛みはなく、快調だそうです。しかし、仙骨付近がどうしても痛くて重症者の介護(お仕事)に自信がないと言います。そして、今日もお願いしたいが、時間は空いているかという問い合わせでした。夕方の予約で施術しました。
単純に大殿筋を緩めるとすこぶる快調になります。しかし、仙腸関節のAKAやモビライゼーション、操体法などの技術を使うと、痛みが戻ります。大殿筋の付着部を丁寧に緩めていったところ、再度快調になり、施術は終了としました。セルフ筋膜リリースを自宅でやるようご指導させてもらいました。
おそらく原因としては座位によって、椅子の座面と骨盤(坐骨結節)の間に大殿筋が挟み込まれて、潰されたことで硬くなったのが原因と考えます。加えて、年齢相応の筋力低下と萎縮(筋萎縮のみならず脂肪も)も原因として考えられます。ご本人に確認すると、若い頃はお尻が大きくて悩んでいたとのこと。お尻が小さくなったのは気付いていたが、喜んでいたとのこと。そういえば、昔付き合いのあったお友達が痩せていて、長時間椅子に座っていると痛がっていたが、本人はなぜ痛くなるのか理解できなかったと振り返っていました。
これは老化現象だけでなく、若い人でも術後によくみられます。
クッションや座布団で対応するのが良いですね。
整体院ハンドオンハンド
森下
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