介護職をしている女性の腰痛の原因が頚部?
こんにちは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
今日は訪問介護のお仕事をされている女性がいらっしゃいました。
何度かぎっくり腰も経験されており、この腰痛が悪化すると歩けなくなるかもしれないという不安をお持ちです。大袈裟ではなく、ぎっくり腰を繰り返す人は徐々に頻度が増し、毎月のように動けなくなることもあります。初めてぎっくり腰になったとか、数年に一度はぎっくり腰をやるという方はすぐにでも治した方が良いと思います。
さて、施術ですが、腰背部は大殿筋を使うと簡単に緩みます。しかし、ぎっくり腰の原因で最も多い腰方形筋は深部がまだ硬さが残っています。
そこで、聞いてみました。「腰の痛みが楽なときはどこかツライところはありますか?」
すると、首こりがありますとのこと。
ありがたいですね。もう答えが出ました。頚部に付着する筋肉が原因です。
そこで、優先順位を考慮し、最も原因と考えられる斜角筋を使うと、深部の腰方形筋がスーッと緩み、ユルユルになりました。答えは斜角筋でした。
起始:
(前) 第2-6頚椎の横突起前結節
(中) 第2-7頚椎の横突起後結節
(後) 第4-6頚椎の横突起後結節
停止:
(前) 第1肋骨上面斜角筋結節
(中) 第1肋骨上面鎖骨下動脈溝後方
(後) 第2肋骨外側面の前鋸筋付着部後方
神経支配:
(前) C5,6,7,8前枝
(中) C3,4後枝、外側筋枝
(後) C5-8後枝、C3,4外側筋枝
関連臓器:胃(胃経)
これで終了にすると、すぐに戻り症状が出てしまいます。
次は斜角筋がターゲットです。これは得意なので、すぐに緩めることができました。
最後はセルフケアです。
通院しない日にはセルフケアをしてもらわないと完治に持っていけません。2人3脚で痛みに立ち向かうのが当院のスタイルです。
頚部のストレッチを指導しました。
すると、「こんなに頚部を曲げたことがありません」とのこと。確かに、真横に首をかしげる動作を側屈と言いますが、これがめちゃくちゃ硬いんです。これを、入浴中にやってもらうことにしました。
おそらく、この発言通り、あまり頚部を動かさなかったことが斜角筋を硬くしてしまった原因だと思います。割と誰でも硬くなりやすい筋肉なんです。呼吸器疾患の方もうまく横隔膜呼吸ができないために、斜角筋で代償するため硬くなりますし、首から腕〜指先までの痺れなんかも原因は斜角筋であることがあります。
この方も、実は指先の運動時に違和感があります。ただ、症状は冬季に左母指の嵌頓現象(キャッチング)なので、トリガーとは少し違うかもしれませんが、施術後は違和感なく曲げ伸ばしできていました。
斜角筋のトリガーポイントと関連痛
こんな感じで真横〜真下を向くように手で少し引っ張ってあげると首筋の横の方から後ろの方まで伸ばされます。首コリを感じている方は是非真似してみてください。気持ちいいだけでなく、軽くなりますよ。
整体院ハンドオンハンド
森下
090−2980−4323
浜松市中区天神町23−12ライブM天神1階