ギックリ腰で動けない
こんにちは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
昨日はギックリ腰で動けないから自宅まで来て欲しいという女性から電話がありました。
お約束の時間に訪問すると、動けないから当たり前ですが、布団で寝ていました。
「お邪魔します」と声をかけながら、「はい」という声の方へ行って見ると、完璧な装備でした。布団の周りには数種類のリモコンがセットされていて、食事が取れないということでウィダーインゼリーのようなものとカロリーメイトが準備されていました。
話を聞くと、高校生になる息子さんが外出する前にセットしてくれたようです。とっても優しい息子さんですよね。
さて、今回のギックリ腰は昨日の朝にキッチンでゴミをゴミ袋に入れていたところ、「ウッ」となったそうです。その後から動けず、布団を敷いてもらい、寝て様子を見ていたときに電話してくれたそうです。訪問は15時でしたが、少しは良くなったといいますが、何もできないことは変わっていないそうです。トイレは一度行ったが、這って、ようやく用を足したとのこと。
早速施術しました。左が辛いとのことで、寝返りもやっとの思いで横向きになってもらい施術しました。まずはギックリ腰の原因筋を緩めないといけません。すんなり緩み、右側を施術するため寝返ってもらったところ、かなりスムースになりました。問題は右側にありました。なかなか緩みません。というか、緩んでも別の筋を緩めていると、また硬くなっているのです。
原因は多裂筋でした。これを緩めたところ、寝返り・起き上がり・短時間の座位・立ち上がり・足踏み・伝い歩きまでできるようになりました。
そして、その多裂筋を過負荷にしている原因もわかりました。
大殿筋でした。
この方の日常生活や最近行っているという筋トレのやり方を分析したところ、大殿筋を使わずに生活やトレーニングしているのです。
通常、中腰姿勢を支えるのに大殿筋50%と腰背部筋50%で役割分担しているとします。この方の場合、大殿筋5〜10%と腰背部筋90〜95%で行っていたのです。
こんな感じをイメージしてください。左の写真が通常の場合、右の写真がこの方の場合
これが長年積み重なり、インナーマッスル優位の身体が出来上がったわけです。加えて、ぎっくり腰を繰り返すようになり、仕事をやめたそうで、活動量が激減しています。年齢プラスαの筋力低下ですね。
お尻上げをしてもらったところ、お尻が浮きません。背中の脊柱伸展筋や頚部伸展筋で代償してきたんでしょうね。
今までのトレーニングは全てやめてもらい、大殿筋の筋トレを1からスタートすることにしました。
今日は電話がなかったですが、明日か明後日に予約が入れば、疼痛治療と筋トレを合わせて行っていきます。これがうまくいくとぶり返すことなく、完治すると思います。
整体院ハンドオンハンド
森下
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