なぜ水を飲まないのか?
こんにちは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
何度か取り上げてきた水分摂取量についてですが、やはり足りていません。
先日、腰椎椎間板ヘルニアを既往するギックリ腰の男性がいらっしゃいました。
ご本人の自覚がないので、体組成計で計測しました。目で見た方が理解しやすいですよね。
人体の60%は水分でできています。
2017年厚生労働省のポスターです。
腰痛で当院にいらした人にはお伝えしていますが、ほとんどの人が知りません。または間違えて、理解しています。
まずは水分補給の必要性についてです。毎朝味噌汁飲んでるからという人も多いです。
そうではなくて、水分(医療従事者が言う水分とは水または麦茶を言います)で1.2〜2.0リットルです。もちろん心臓や腎臓に疾患がない場合です。疾患があれば医師と相談してください。
コップ1杯で300mlだとすると、1日にたった4杯でいいんです。毎食事に1杯ずつ飲めば、途中であと1杯だけですよ。簡単ですよね?
間違えて、理解している人の多くは緑茶かコーヒーをカウントしていることです。
アルコールの入ったビールを飲むと、やたらオシッコが出ますよね?それと同じようにカフェインを含む飲料を飲んでもオシッコは出ます。これを利尿作用と言います。
水または麦茶で1.2〜2.0リットルをお願いします。
全くのイコールではありませんが、水分摂取量が少ないとドロドロ血になると思ってください。そうすると、腎臓は血液から尿を作ります。真っ赤なドロドロした血液からサラサラの黄色透明なオシッコを作るの難しくないですか?それだけ腎臓に負担がかかっています。
負担がかかった腎臓は腎筋膜を介して腰方形筋をはじめとして脊柱起立筋を引っ張ります。
背中がパンパンな腰痛患者の完成です。
特に男性に多いです。
嗜好品がコーヒー、アルコールであり、日中も水分(水か麦茶)を飲まない人が多いです。奥様に言われてもあまり耳を貸さない人が多いのも事実です。
水分が足りないと治療効果もハッキリしません。筋肉は緩みにくいです。
緩む・緩まないは皮下組織の脂肪組織や筋膜、筋肉などが癒着している状態からのリリース(解放、剥がす)ことですから、水分が足りていないだけで隙間がありませんよね?水分というのは細胞内にも、細胞外にもありますから。
水分不足は痛み以外にも影響があります。
怖いのは2つあります。
脳卒中
脳内にある血管(先に行くほど細くなる)にアテローム(おかゆ状のという意味)が付着し、血流が悪くなります。ドロドロ血だとさらに血流が悪くなり、詰まってしまいます。これを脳梗塞と言います。右半身(言語障害)や左半身(高次脳機能障害)の麻痺が現れ、日常生活に大きな支障を来したり、介護が必要になってきます。
同じようにアテロームの付着によって血流が悪くなった状態で、高血圧などにより、心臓からどんどん血液が送り込まれると、たまらず血管が破れてしまいます。これを脳出血と言います。場所によってはくも膜下出血となり、死に至ることも多いです。
心筋梗塞
大動脈からすぐに枝分かれしたものが冠状動脈という心臓を栄養(栄養、ミネラル、酸素を供給)している血管です。その冠状動脈にアテロームが付着し、血流が悪くなり、酸素不足に陥ってしまったものを狭心症と言います。これは判明したら即入院です。
完全に血管が詰まってしまったものを心筋梗塞と言います。脳への血液供給がストップし、3〜5分以上経過すると低酸素脳症を引き起こしてしまいます。