20年間整形外科に通い続けた結果、歩けなくなりました
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
昨日は愛知県東海市の男性が来てくれました。
前回来てくれた時にセルフケアをいくつかお教えし、毎日午前・午後の2回実施してくれているとのことでした。しかし、そのセルフケアの一つである大殿筋強化訓練を行うと腰が痛くてサボりましたとのことでした。
腰部を触診してみると、ガチガチになっていました。
この男性は腰部脊柱管狭窄症だけでなく、脳梗塞も既往していますので、重心が偏っているんですね。
まずは、その腰部の筋肉(最長筋、腸肋筋、腰方形筋)を一つずつ、高さ(第5腰椎レベルから第1腰椎レベル)を変えて緩めて行きます。左側は比較的スムースに緩めることができました。右側を緩めようとしたところ、なかなか緩みません。そうなんです。脳梗塞による片麻痺は右側なんです。
なので、左足で軸を取っているわけです。
皆さんもやってみるとよくわかりますよ。左足で体重を支えると左腰部筋は緩んでいますが、右側がかなり硬くなっていると思います。この状態で5年間生活をされて来たわけです。そりゃ硬くなるわけですよね?ありとあらゆるリリースポイントを使いましたが、完全に緩めることはできませんでした。ただし、大部分を緩めることができたので、立位・歩行時の腰痛は軽減できたと思います。
問題は足底部のシビレです。
根底には20年来の腰部脊柱管狭窄症がありますが、右側は脳梗塞の異常感覚もあり、シビレの部位と強さが左側とは違います。
左側は腰部脊柱管狭窄症からのシビレなので、気にならないくらい軽くはできるんですが、右側は脳梗塞の影響があり、なかなか取り切ることができません。
しかし、最も困っている問題はこの20年たらい回しにされ、放置され続けた結果、どんどん歩けなくなってきたことです。特に筋力については右下肢は50〜55%(麻痺の影響)、左下肢は80%まで低下が見られます。何も知らされることなく、痛み止めと湿布、リハビリで低周波のみの対応だったことで平地歩行はまだしも坂道が登れなくなったそうです。運が悪いことに自宅周辺の環境はどこに行くにも坂道だそうです。
この状況を打破しないと本当に歩けなくなってしまいます。
今でも右足を引きずりながら歩いています。なんとか力になってあげたいのですが、筋力強化は地道にご自宅でやってもらうのがベストだと考えました。
私は整体院として、痛みと筋肉を緩め、定期的に体のチェックをして行きながら、タイミング良く訓練内容を変更することに専念します。
整体院ハンドオンハンド
森下
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