愛知県東海市から来てくれている男性
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
昨日は愛知県東海市から来てくれている男性の2回目のご来院でした。
前回は右<左のしびれが残りましたので、今回はしびれに焦点を当てて施術しました。施術しながら話を聞きました。すると、10年来の脊柱管狭窄症だけでなく、5年前に脳梗塞で右不全片麻痺だと言うことでした。しかも、左足部のしびれは足底のみに対して、右足部は足底と足背とのことでした。
右側は脳梗塞による感覚障害は否定できません。
ここで、再評価しました。
歩行分析です。
完全に右足関節背屈不十分、右下肢の支持性不十分、右股関節屈曲不十分が見られました。
こうなると、整形外科疾患のみではなく、神経内科疾患が加わります。
しびれの原因は神経根症状では説明がつかなくなります。ただし、左足部のしびれの原因は確定しました。右下肢での支持が不十分な分、左下肢での支持が過剰になります。そうすると、体重移動が健常者よりも大きくなり、後脛骨筋に負担がかかります。
この仮説の通り、後脛骨筋にてしびれは気にならなくなります。そして、もう一つ訴えのあった下腿三等筋とハムストリングスの重苦しい痛みも左下肢でより多くの支えを必要としているため、負担がかかったと考えると辻褄が合います。
後脛骨筋
起始:脛骨の後面、腓骨の内側面、大腿骨間膜の後面
停止:舟状骨粗面、第1−3楔状骨、立方骨、第2−4中足骨
神経:脛骨神経L5-S2
関連臓器:副腎
経絡:少陰腎経
下腿三頭筋とハムストリングスも施術にて緩めました。
かなりスッキリしたようで、「いかがでしたか?」の問いに対して「軽くなりました」と即答してもらえました。ただ、歩きづらい原因は痛みや痺れもありますが、脳梗塞による影響(不全片麻痺)があります。リハビリに通いたいと言いますが、現在の保険医療制度では脳梗塞発症後180日までしか保険は効きませんのでリハビリ通院は不可能です。
現在は歩行のみなので、自宅でできる運動をいくつか考えて、ご指導しました。
いずれの運動も歩きやすくするための運動です。足を振り出しやすくする運動、片足で体重を支えやすくする運動を選びました。
自宅から当院まで遠いので、基本は自宅で行ってもらうこととしました。
来週また来てくれるそうなので、運動がきちんとできているかチェックします。
整体院ハンドオンハンド
森下
090−2980−4323
浜松市中区天神町23−12ライブM天神1階