血液型と疾患リスクの意外な関係とは?
こんにちは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
先日、インターネットニュースを見ていたら、「あなたの血液型がかかりやすい病気リスト」なるものが掲載されていました。
そのニュースによると、日本人の血液型は多い順にA型が38%、O型が31%、B型が22%AB型が9%の割合で分布しているそうです。それぞれの血液型が、血漿中に異なる「抗体」を持っているそうです。この抗体が異なることによって病気の発症リスクと関わっているのではないかという研究だそうです(東京大学付属病院放射線科准教授 中川恵一氏)。
その結果は
A型
胃がんリスクは最も低いO型と比較して約1.2倍高い(2010年スウェーデン カロリンスカ大学)
B型
膵臓リスクは最も低いO型と比較して約1.7倍高い(2009年アメリカ 国立がん研究所)
AB型
脳卒中リスクは最も低いO型と比較して約1.83倍高い(2014年アメリカ バーモント大学)
O型
胃潰瘍リスクは最も低いA型と比較して約1.15倍高い(2017年医学誌Journal of Epidemiology)
皆さんはこの結果をどの様に感じますでしょうか?
いろんな意見があると思います。この医師も指摘している通り生活習慣が大きく関わっています。それを考えると2017年から2009年まで8年の差があります。この8年で生活習慣が変わったことはあるでしょうね。
それに、それぞれの疾患の原因が違う様にも思えます。胃がんなら熱いもの・辛いものなどの刺激物やヘリコバクター・ピロリ菌の存在、膵臓がんなら高脂肪食や肉食、脳卒中なら水分摂取量や塩分摂取量、胃潰瘍ならヘリコバクター・ピロリ菌やストレスなどでリスクは高くなります。好発年齢もバラバラな気がしますね。地域も異なるので、同じ次元で論じるのは難しいです。日本海側の地域(秋田県、山形県、新潟県、石川県、福井県など)は冬季は大雪のため保存食を作る習慣があり、大量の塩を使います。その結果脳卒中が異常に多かったと言われています。
脳梗塞の死亡率で市区町村格差が大きい県(2008〜12年、人口1万人以上)
都道府県 | 男性 | 都道府県 | 女性 |
---|---|---|---|
佐賀 | 3.73倍 | 沖縄 | 5.11倍 |
熊本 | 3.38倍 | 埼玉 | 4.90倍 |
埼玉 | 3.34倍 | 愛知 | 4.39倍 |
福井 | 3.28倍 | 北海道 | 4.35倍 |
秋田 | 3.19倍 | 新潟 | 4.06倍 |
宮崎 | 3.13倍 | 熊本 | 3.92倍 |
沖縄 | 2.93倍 | 福岡 | 3.61倍 |
愛知 | 2.92倍 | 山口 | 3.51倍 |
京都 | 2.85倍 | 茨城 | 3.42倍 |
北海道 | 2.76倍 | 岐阜 | 3.12倍 |
福島 | 2.72倍 | 福井 | 3.11倍 |
山口 | 2.66倍 | 鹿児島 | 3.11倍 |
新潟 | 2.60倍 | 京都 | 3.07倍 |
兵庫 | 2.59倍 | 青森 | 3.06倍 |
逆に、この研究をまっすぐ受け止めると、A型は刺激物を避けることやピロリ菌の除菌をすれば胃がんを回避できるかもしれません。B型は菜食主義になることで膵臓がんを回避できるかもしれません。AB型は塩分を控えることや多く水分を摂取することで脳卒中を回避できるかもしれません。O型はピロリ菌の除菌やストレスを貯めないことで胃潰瘍を回避できるかもしれません。
インターネットやテレビでたくさんの情報が出ていますが、その情報だけを信じてしまうのは非常に危険です。良い面と悪い面を知ってから判断する様にしましょう。
整体院ハンドオンハンド
森下
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