浜松市中区天王町から大腿骨頸部骨折術後の痛みのある女性が来てくれました
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
先日、大腿骨頸部骨折術後の痛みに困っている女性が来てくれました。
介助をして院内に入ってもらいましたが、痛みが強くてずっと顔をしかめていました。
一番困っているのは寝たり起きたりするときに術創部を下にして圧迫が加わったときに痛いそうです。かといって、ソファにばかり座っていると腰が痛くなるし、少し横になろうとすると術創部が痛いし、でどうにもならないとの訴えでした。
手術自体はもう半年以上前ですが、手術がまずかったのか感染を起こして入院が長引いたそうです。本人自体は恰幅が良く、栄養不良とは言い難いです。ということは、、、
多分、そうですね。
ま、それは私の仕事ではありませんので、実際にお身体をみせてもらいました。
いやあ、すごい筋力低下です。整体院で筋トレは勿体無いので、安全にできる方法だけお教えして、痛みの評価をしていきます。
足を上げただけでも痛みがあります。
足を開いても痛みがあります。
まさに術創部の中殿筋に痛みはありました。一番痛みの出ていた大転子上方の中殿筋を緩めてみました。すると、再度圧迫しても振動しても本人はケロッとしています。何箇所か痛みの出ている部位がありましたので、これらを一つずつ緩めていきました。
さらに、筋膜リリースしながら運動してもらいます。この方法は強烈に癒着を剥がしてくれます。しかも、痛みを伴わないので、患者さんも安心して運動できます。その後、痛みがなくなっているわけですから、最高ですよね。
原因は手術そのものの侵襲もありますが、感染にて長期安静中に皮下組織が癒着したものと思われます。一般の方は分かりにくいかもしれませんが、皮膚を切開して骨に到達するまでにはいくつもの組織を分けて進まなければなりません。最も単純な部位でも表皮→真皮→脂肪層(以外に厚い)→筋膜→筋肉→骨膜→骨の順になります。手術の重要な操作が終わると順番に閉じて行くわけです。鬱血したり、熱をもったり、腫れたり、安静にしたりします。そうすると、組織と組織がくっつくことがよくあります。この癒着を剥がさないと可動域が出ず、痛み・突っ張り感が出て来ます。大事に、過保護にしている人ほど癒着は多い印象です。
大げさにいうと、術創部も他の部分と同じようにタオルでゴシゴシ洗うくらいの気持ちが必要です。
かく言う私も手術経験が7回あります。
今ではザラザラの洗体タオルでゴシゴシ洗っていますよ。術後1〜2ヶ月で初めて入浴したときに、柔らかいタオルでしたが、ゆっくり洗って垢を落としたのを記憶しています。
私に最後の2回の手術は右鎖骨骨折でした。バイクでサーキット走行中にタイトコーナーを曲がっていましたが、フロントタイヤが滑ってしまい肩から転倒して動けなくなりました。レーシングスーツを着ていたので、痛くて脱げません。頚部から麻酔をしてもらって看護師さん2人に脱がしてもらいました。即、手術はできないため、三角巾で腕を吊って茨城県から電車で東京まで帰りました。次に日に骨折したまま出勤して仕事をしようとしたら上司から怒られて、「帰れ」、「医師の治癒証明書を書いてもらうまで出勤停止」を告げられました。一番辛かったのは寝たり・起きたりするときに骨折部に激痛が走ることです。これには参りました。
鎖骨は砕けていたので、1週間後にプレート固定し、当日帰ろうとしたところ、医師から絶対に1泊してくれと言われ、翌日に自分で車を運転して東京まで帰りました。これには病棟看護師さんも驚いていましたね。
プレートを抜く手術の時には当日に車で行って、車で帰って着ました。すると、帰りの常磐道で帰宅ラッシュにぶつかり、術創部が疼いてきました。痛み止めは助手席にあるが、何か食べないと胃が荒れるし、高速道路にはすぐに水も食べ物もないし、困りました。高速を降りて初めてのコンビニで小さな弁当とお茶を買って薬を飲みましたが、結局薬が効いたのは家に帰ってからでした。
整体院ハンドオンハンド
森下
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浜松市中区天神町23−12ライブM天神1階