長年の腰痛に鎮痛剤だけで大丈夫ですか?
こんばんは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
ここ数年で各国にて鎮痛剤の研究発表が続いています。
デンマークの研究によると、ジクロフェナクは他の鎮痛剤を使用している人よりも心血管疾患にかかる可能性が高いそうです。このジクロフェナクは日本では「ボルタレン」として馴染みのある薬です。医師たちは副作用である心臓へのリスクを知っていながら、処方を続けていました。
薬は困っている症状を抑えてくれることはありがたいんですが、どんな薬でも必ず副作用があります。ジクロフェナクのリスクは「心血管疾患を抱える確率が50%増」ということです。
研究論文の内容とは?
1ヶ月間ジクロフェナクを服用した患者をリスクが少ない群とリスクが高い群に分けます。
リスクが少ない群でさえ1000人中、4人が1年以内に重大な健康問題が発生、そのうち1人が死亡。
リスクが高い群においては1000人中、40人が1年以内に重大な健康問題が発生、そのうち半数が死亡。
というものです。
医師だけでなく、薬剤師もこの事実は理解・把握しているはずです。しかし、服薬指導や服用方法は朝晩食後に毎日飲むように書かれていたり、指導されます。鎮痛剤は痛い時だけではダメなんでしょうか?確かに鎮痛剤の正式名称は解熱消炎鎮痛剤なので、炎症を抑えると言われればそうかもしれませんが、高いリスクを背負う必要はあるのでしょうか?
デンマークの研究論文筆頭者も「ジクロフェナクはQOLを改善させる価値はあるかもしれない。しかし、心血管や消化管へのリスクを考えると、他の非ステロイド性抗炎症薬の前にジクロフェナクでの治療を始めることはあまり正当化できるものではない」としています。そして、「ジクロフェナクを店頭販売医薬品として禁止し、警告ラベルを貼り付けた上でのみ処方されるべきだ」と提案しています。
最近は本当にこの種の研究や告発本・ニュースが多いですね。
この鎮痛剤にしても、抗がん剤にしても、、、
副作用と薬害は少しだけ違います。副作用は病気の治療に必要な主作用とは別に、通常の用量・用法でも避けることのできない作用のこと。薬害は医薬品の有害性を軽視または無視した結果、重大な健康被害をもたらし、社会的問題になったもの。
薬害ではスモン、サリドマイド、HIV、C型肝炎、MMRワクチン、クロイツフェルト・ヤコブ病、筋短縮症、陣痛促進剤、イレッサ。大きなものだけでもこれだけの数に上ります。
情報を隠されるとどうしようもありませんが、消費者の持つ「知る権利」が医療界にも浸透することを望みます。
整体院ハンドオンハンド
森下
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