慢性腰痛で硬くなりやすい筋肉
こんにちは。
整体院ハンドオンハンドの森下です。
慢性腰痛で硬くなりやすい筋肉をお伝えしたいと思います。
非常に多いのが大殿筋とハムストリングスです。
大殿筋
起始:後殿筋線、仙棘筋腱、仙骨および寛骨の背側面、仙結節靭帯
停止:大腿骨の殿筋粗面、腸脛靭帯
神経支配:下殿神経(L4〜S2)
関連臓器:生殖器、心包経
お尻の筋肉ですね。この大殿筋は前傾姿勢から直立させてくれる筋肉であり、日常生活の中で多くの動作に関与しています。立ち上がり、歩行、階段昇降、中腰などいつも働いてくれています。それだけに疲れやすいとも言えます。
ハムストリングス
外側:大腿二頭筋
起始:長頭-坐骨結節と仙結節靭帯、短頭-粗面の外側唇、大腿骨の外側上顆、外側筋間中隔
停止:腓骨頭、脛骨の外側顆、下腿の外側の深筋膜
神経支配:脛骨神経(L5〜S1)
関連臓器:直腸(大腸経)
内側:半腱様筋
起始:大腿二頭筋の腱とともに坐骨結節の上内部のくぼみ
停止:脛骨内側面の上部、下腿の深筋膜
神経支配:脛骨神経(L4〜S2)
関連臓器:直腸(大腸経)
内側:半膜様筋
起始:坐骨結節の上部と外側面
停止:脛骨内側顆の内後面
神経支配:脛骨神経(L4〜S1)
関連臓器:直腸(大腸経)
ハムストリングスとは、大腿後面にある3つの筋肉(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)の総称です。この筋肉の主な働きは膝を曲げるという機能なんですが、それだけでは日常生活にあまり関わりはありません。実は膝が少し曲がった状態で体重を支える時に働いてくれます。日常生活では本当によく働いています。立位時、膝は伸びているつもりでも、少し曲がっていることがほとんどなのです。
この大殿筋とハムストリングスは抗重力筋と言われていて、重力に逆らって働く筋肉です。それらは赤筋と呼ばれ、疲れにくい筋肉であり、非常に柔らかい筋肉なのです。よくマグロ(泳ぎ続けていて、止まると死ぬと言われています)に例えられます。
しかし、20歳頃をピークに筋力低下をし続けるのも事実です。洋式生活は下肢筋の筋力低下を起こしやすいですね。楽なんですが、その分筋力を必要としません。個人的には筋力低下の2つのポイントは40歳と80歳と考えています。この年齢を境に急激に筋力は低下しています。生活スタイルの変化が原因と考えています。
お風呂に入る前に自分の身体を鏡に写して確認してみてください。
筋トレだけでは痛みを強くすることがありますので、筋トレが必要なのか、ストレッチが必要なのか、筋硬結を緩めることが必要なのかは専門家に診てもらってくださいね。